モノが生産者や工場から私たち消費者のもとに届くまでの流れを「物流」といいます。そして、そんな日本の物流を支えているのが「トラック輸送」です。
2016年度に日本国内で運ばれた貨物の量は約48億トンあり、トラック輸送はこのうちの約92%を占めており、日本の貨物のほとんどをトラックが運んでいることになります。
緑ナンバートラックとは荷物を有償で運ぶ「営業用トラック」のことをいいます。 緑ナンバートラックの事業者は、国の許可を受けており、ドライバーの安全教育や運行管理などをしっかりと行っております。
トラックに対して「こわい」というイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、トラックには様々な安全性能があります。
例えば、車間距離が縮まり、追突の恐れがある場合にはセンサーがそれを感知し、衝突被害軽減ブレーキが作動します。
また、車体が車線をはみ出しそうになるとドライバーに警告する車線逸脱警報装置なども普及しています。
トラックへの乗車前には初任運転者講習として、ドライバーの運転のクセに応じたアドバイスを提供する「適正診断」や管理者が同乗して運転や荷物の取り扱い方法について教える「添乗指導」など、法令やガイドラインに基づいた安全教育をしっかり行っています。 また、研修施設等で輸送の安全確保のために必要な運転技術や知識を学ぶこともできます。
トラック業界は現在業界をあげて人材確保に取り組んでおり、「トラックドライバーは40代~50代の男性ばかり」というイメージが強いかもしれませんが、トラック運送業界では現在、若者・女性・高齢者といった幅広いドライバーに活躍してもらえるような取り組みを行っています。
例えば国土交通省は、女性トラックドライバーを「トラガール」と名付けてトラガール促進プロジェクトを展開しています。
2017年3月12日からトラックの免許制度が変わり、小型トラックを運転するためには「準中型免許」が必要となりました。
また、この準中型免許は18歳で取得できるので宅配便やコンビニの集配車両をはじめ、ほとんどの小型トラックを運転することができます。
準中型免許を取得すれば、プロドライバーの即戦力として働くことができ、将来はキャリアアップして中型・大型トラックドライバーになるという道も大きくひらけます。